brady ブレイディのスネアの製造年月日とシリアルナンバーに関する考察

タイトルに考察とか書いちゃうと構えちゃいますが、なんてことはないただのシリアルと製造年月日の読み方に関する覚書・メモです。

 

今は事業をたたんでしまい、入手困難になってしまったクリス・ブレイディ(Chris Brady)氏のブランド・メーカー、Brady(ブレイディ)のスネアドラムを時々オークションとかで見かけたりするわけですが、製造年月日とかの説明がめちゃくちゃだったりするので少し調べてみました。

 まず製造年月日ですが、これはDD/MM/YYという表記になっています。

22・10・02は2002年10月22日製造ということになります。日本とは年・月・日の順番が違うので間違えやすいです。

 

そして日付の下に書いてあるシリアルナンバーですが素材+工法の組み合わせでできています。

 

JPはジャラプライ(Jarrah Ply)

SOBはシェオーク・ブロック(Sheoak Block)

JBはジャラブロック(Jarrah Blcok)

JBBはジャラブロックバリトン(Jarrah Blcok Baritone)

WBはワンドゥーブロック(Wandoo Block)

WBBはワンドゥーブロック(Wandoo Block Baritone)

MPはマリプライ(Mari Ply)

MBはマリブロック(Marri Block)

SPはスポッテッドガム(Spotted Gum Ply)

TKはコサカ(Tat Kosaka)

HBはハイブリッド ブロック(Hybrid Block)

HBBはハイブリッドブロックバリトン(Hybrid Block Baritone)

LSBはレモンサテンガムブロックLemon Scented Gum)

EXは特別?Tasmanian BlackwoodやWandoo、以下のようなレアな一点物に近い木材を使用した際に使われているようです。

 

あとは見たことはありませんが、Bulloak Block、Australian Woody Pear block、York Gum, Walkabout などもあるようです。

 

JP(ジャラプライ)は自分も持っていますが、2005年制作時ですでに1000台を超えており2015年には2000台を超える生産量があるのであまりレアではないですが、ブロックシェルと異なりアウタープライに色々な木目の板や模様を使用しているので見た目にこだわる方はなかなか好みの見た目の個体に出会うのは大変かもしれませんね。

JBはおおよそ1000台ほど生産されたのと、Bradyの代名詞的存在なので割と日本でも流通していたこともあり、所持者と中古での流通でも0ではないといった状況です。しかしながら依然としてレアな商品なので状態が良いと2000USDは必要のようです。

MPやHBBも自分の所持しているのは2桁シリアルですが、特にMPは2000年頃にはすでに製作されていたにもかかわらずBrady35年の歴史の中でも100台未満の生産台数ということでなかなかのレアです。Kosakaスネアも所持していますが、こちらは全世界で30台未満のようです。

 

 流通していた時期でもスネア一台20万円近くしていましたが、物価の上昇と稀少度が上がったことによりさらに高価になり入手し難くなってしまっているので今後新しいものに出会えるといいのですが。。。